2019年は明け4歳の芝、ダートの主役が世界へ飛び出して行く。圧倒的な強さで牝馬三冠+ジャパンC制覇を決めた
アーモンドアイは、ドバイ、そして日本競馬悲願の
凱旋門賞・仏G1制覇への期待が、チャンピオンズCで年長の猛者を蹴散らした
ルヴァンスレーヴには、日本調教馬初の海外ダートG1制覇の期待がかかる。
大きな期待と重圧を背負い続けた18年。
アーモンドアイを管理する国枝師は「プレッシャー?大きかったよ。寝られない日もあったし、食事も簡単に喉を通らなかった」と、今では笑って話す。
これまで5頭の三冠牝馬が誕生しているが、三冠レースでいずれも2着馬に1馬身以上の差をつけたのは、
アーモンドアイのみ。それだけにとどまらず、ジャパンCを2分20秒6の驚異の世界的レコードタイムで圧勝した。これには普段冷静沈着な指揮官も関係者と喜びのハイタッチ。「年がいもなく恥ずかしいことをしたかな」と苦笑いを浮かべたが、「それだけ興奮していたんだと理解してくれ」と笑顔を見せた。
まだ相対していないラ
イバルもいるが、現役最強馬と呼ばれても、何一つ不思議はない実績を残した。となれば、2019年は“世界制圧”への期待が高まる。オーナーのシルクレーシングは「ドバイ挑戦」を明言。そして、その先には日本馬にとって初となる、
凱旋門賞Vへと夢がつながっていく。
主戦のルメールも「来年も(エネイブルが)現役続行のようだから、ぜひ戦わせてみたい」と、史上初の
凱旋門賞3連覇を狙う世界最強牝馬との対決を心待ちにしている。日本競馬の悲願へ大きな期待がかかる逸材は、まずは3月末の
ドバイターフ、
ドバイシーマクラシック(ともにUAE・G1)で世界デビューを果たす予定だ。
提供:デイリースポーツ