「
京都金杯・G3」(5日、京都)
幸先良く開幕Vといきたい。
マイスタイルは3日、栗東坂路で単走追い。馬なりだったが、素軽いフットワークを見せつけた。約2年ぶりのマイル戦で、前走8着からの巻き返しを誓う。
パクスアメリカーナも栗東CWで上々の伸び。楽勝だった前走からさらに調子を上げて重賞獲りに臨む。
明け5歳を迎えた
ハーツクライ産駒が飛躍を誓う。朝一番の栗東坂路に登場した
マイスタイル。軽快に駆け上がり、馬なりで4F54秒2-39秒4-12秒8をマークした。デビュー当時から追い切りをつける西谷(レースは田中勝)は「月曜もやったし、思い通りの時計。具合は変わらないよ。キ甲も抜けて(馬の首と背中の間にある骨の膨らみが出てくること)成長を感じる。どんどん良くなっている」と満足げに話した。
暮れの31日にも4F52秒3-37秒7-12秒7と、トップ10入りする好時計を出しているように、すこぶる順調。堂本助手は「前走後のダメージもなかったし、すぐに乗りだせた」と納得の様子。「顔つきも幼さが抜けた。相変わらず我は強いけど、以前より落ち着きがある。精神状態がいい」と成長ぶりを強調した。
弥生賞2着、ダービー4着と、良化途上ながら3歳時にはそれなりの結果を残した。昨年の夏に条件戦を連勝して、
福島記念は2着。ようやく本格化したものの、前走はまさかの8着と馬群に沈んだ。「ムキになっていた」。仕上げ人が振り返るように、初めて着用したチークピーシズが裏目に出たよう。前半で掛かり気味に速いラップを刻んだ分、ラストはお釣りを残せなかった。
今回は2勝目を挙げた
こぶし賞以来、約2年ぶりとなるマイル戦。「ダービーで距離をこなしたけど、千六から千八がベストかなと思う。開幕馬場と、直線平たんの京都で何とか、と思っています」と同助手は期待する。逃げか2番手。自分の形を貫いてきた個性派が、19年開幕Vを飾る。
提供:デイリースポーツ