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京成杯(月曜=14日、中山芝内2000メートル)血統調査】GIII
京成杯に出走予定の
ランフォザローゼスは、前走の
葉牡丹賞(2着)では4コーナーから直線にかけてスムーズさを欠いた分、勝ち馬の決め手に屈した。それでも良血馬らしいレースぶりは十分に見せた。
母ラストグルーヴは3月の新馬戦を勝ち上がったものの、体質の弱さが解消されずそのまま引退したが、1歳のセリでは3億6000万円という高額で落札されている。
年度代表馬に輝いた祖
母エアグルーヴの産駒を見れば、その高評価も納得だろう。
アドマイヤグルーヴ(
最優秀4歳以上牝馬、
エリザベス女王杯2回)、
ポルトフィーノ(
エルフィンS)、
フォゲッタブル(
ステイヤーズS、
ダイヤモンドS、
菊花賞2着)、
ルーラーシップ(香港GIクイーンエリザベスII世Cなど重賞5勝)、
グルヴェイグ(
マーメイドS)と活躍馬がズラリと並ぶ。繁殖としては同じく
ダイナカールの子である
カーリーエンジェル(
オレハマッテルゼ、
エガオヲミセテの母)以上に牝系を発展させている。
父が同じ
キングカメハメハで、母は
ラストグルーヴの全姉となる
グルヴェイグとの配合からは
京都2歳S、萩Sともに2着の
ヴァナヘイムが出る。さらに2冠馬
ドゥラメンテ(
母アドマイヤグルーヴ)とは7/8同血、
ルーラーシップとは3/4が同血となる
ランフォザローゼス。母親もまだ若く活気にあふれているだけに、クラシックを狙えるだけの成長力にも期待が持てる。
東京スポーツ