フェブラリーSに向けての
ステップレース。かつてこの時期には京都で
平安S(GIII)が行われていたが、冬の中京のGII戦として
東海Sが施行されるようになって今年で7回目になる。過去6年の勝ち馬のうち2頭が本番も優勝しており、同じ左回りということもあって重要性は高い。
1.スローペースになりやすい
同じ中京ダート1800mでは年末にGIの
チャンピオンズCも行われているが、
根岸Sとメンバーが分散することもあって、
東海Sは
チャンピオンズCほど厳しい流れにならないことが多い。底力よりは、スピードと器用さが優先されるレース。
2.先行馬に安定感
チャンピオンズCは差し・追い込み馬が有利という傾向があったが、スローペースになりやすいこともあって、
東海Sでは先行馬の活躍が目立つ。過去6年間で先行馬が4勝。また、2018年13番人気2着の
コスモカナディアン、2017年12番人気2着の
モルトベーネのように、穴にもなりやすい。
3.GI/JpnI帰りの実績馬が強い
過去6年間の勝ち馬のうち5頭は、それ以前に重賞を勝った実績があった。また、前走が
チャンピオンズC(
ジャパンCダート)、
東京大賞典だった馬は過去6年で[4-2-3-13]。順調に使われている実績馬に安定感がある。
アンジュデジールは
JBCレディスクラシックでJpnI初制覇を達成し、牡馬に挑んだ
チャンピオンズCでも見せ場たっぷりの4着。心身が充実して生涯最高と言える状態にある。引き続き牡馬との対戦となるが、前々で立ち回れるスピードとキレ味もこのレース向きで、勝機は充分だ。