以前は暮れの中京の締めくくりの重賞だったが、2016年から開催時期が1か月繰り下げられて、年明けへと移動になった。それほど大きな影響がないようにも見える変更だが、レース結果を見ると変質している部分も垣間見える。
1.
エリザベス女王杯からの直行が不振に
エリザベス女王杯からの直行馬の活躍が目立ったのは、暮れに行われていた時期の話。開催時期変更後の3年間では、前走
エリザベス女王杯は[0-0-0-7]。2016年は1番人気の
シュンドルボンが8着、2017年は2番人気の
プリメラアスール、4番人気の
シャルールが9、12着に沈んだ。
2.差し・追い込みが優勢
前回中京の年末開催からは中4週。芝が伸びる時期でもないので、実質的には連続開催に近い。AコースからBコースに変わるものの効果は薄く、例年上がりがかかって差し・追い込み馬が台頭する。
3.5歳馬が強い
2018年の
エテルナミノル、2017年の
マキシマムドパリ、2016年の
バウンスシャッセ、最近3年の勝ち馬はいずれも5歳馬だった。時期変更前は、
ディアデラマドレ、
フーラブライド、
エーシンメンフィスと4歳馬が3連勝していたが、それらは年が明ければ5歳馬である。
5歳馬
モーヴサファイアに注目したい。休養を経て昨春の復帰以降2・1・2・1着。馬体重も前走で526kgまで増えて、ようやく軌道に乗ってきたようだ。前走で1000万条件を勝ったばかりだが、同様の臨戦過程の馬が最近3年で2連対している。中京コースにも勝ち鞍があり、ハンデ51キロも魅力。