「根岸S・G3」(27日、東京)
2月いっぱいで定年を迎える沖芳夫調教師(69)=栗東=にとって重賞挑戦のチャンスはわずか。今週は根岸Sに
ワンダーリーデルを送り込む。
近2走はオープン特別で3、3着と好走。「中山遠征後の中1週になりますが、ケイコの動きは上々でしたし、2走前は
コパノキッキングと0秒1差でした。大きな差はないと思いますし、5勝を挙げている7F戦になるのもいい」と力強く語る。
東農大卒業後、28歳で競馬サークルへ入り、開業して33年目。人情派としても知られ、99年には弟子の
渡辺薫彦(現調教師)と
ナリタトップロードで
菊花賞を制した。自ら管理馬にまたがって調教する姿は今も全く変わっておらず「乗ることが好きですし、見ているだけでは分からない。そう、またがったら分かることがあるんです」と理由を明かす。直接感触をつかんでいるからこそ、できる采配もある。衰えない情熱を胸に今週もVへ向けてタクトを振るう。
提供:デイリースポーツ