16、17年度の岩手競馬の
年度代表馬ラブバレット(牡8歳、美浦・加藤和)が、3年連続での挑戦となる根岸S(27日、東京)でJRA移籍初戦を迎える。
昨年8月以降、岩手競馬で生じた相次ぐ禁止薬物検出事件の余波を受け、前走の兵庫GTはレース前日に“公正保持”のため競走除外となる不運。さらに岩手所属のままでは今後の出走にも影響が出るため、オーナーは苦渋の思いで中央入りを選択。1月5日に入厩した。「気の毒だね。関係者の気持ちを思うと…馬に罪はないのに」と加藤和師は厳しい表情を見せた。
追い切り翌日の24日朝は、運動だけで体をほぐした。「来た当初は、レースを使うつもりだったからゴツゴツしていたけど、それもすぐ戻ったし、順調に来られています。おとなしいし、手の掛からない馬ですよ」と担当の阿保厩務員は話した。
先週にはオーナー夫妻が愛馬の陣中見舞いにやって来た。トレーナーは「人懐っこくてかわいいんだ。(岩手で)担当の(女性)厩務員さんが愛情を込めてやっていたのが分かるよ。岩手の星だし、頑張ってもらいたいね」と、明け8歳の“新入り”に優しいまなざしを向けた。(デイリースポーツ・村上英明)
提供:デイリースポーツ