ダノンスマッシュの父である
ロードカナロアは2011年の
京阪杯で重賞初勝利をあげたあと、翌2012年の
シルクロードSを勝って重賞2連勝。続く
高松宮記念でGI初出走を果たして3着の好成績をおさめました。
このときの
高松宮記念の優勝馬は同厩舎の僚馬でもある
カレンチャン。まだ当時は
カレンチャンの隣の馬房でひとつ年上の彼女に影響を受けながら強くなっていく途中でした。
この両馬ともに担当していたのがいま
ダノンスマッシュも担当している岩本助手。馬がどんどん強くなっていく過程を見守っていたわけです。
「ここまでいい感じできています。馬も落ち着いていますね」(岩本助手)
追い切りは1週前に坂路で49秒9としっかり追われ、今週はサラッと53秒4というソフトな仕上げとなりました。レースでもコンビを組み調教にも騎乗した
北村友一騎手は
「1週前にビッシリやっている割に落ち着いているのが凄くいいですね。順調にきています」
と弾ける笑顔をみせ、かなりいい感触を得ているようでした。
安田隆行師は父・
ロードカナロアのように「この馬で(暮れの)香港に行きたい」と言います。それだけのポテンシャルを感じさせる
ダノンスマッシュとあって、ここはまだその夢をかなえるための通過点ではないか、と感じさせます。
(取材・文:花岡貴子)