このレースの前日には
エルフィンS、翌週には
共同通信杯・
クイーンCと、この2週に3歳の重賞・オープンが集中している。そのせいもあって、めったなことでは多頭数にならないのが一つの特徴で、最近6年間は8〜10頭立てで行われている。頭数が落ち着くことが、レースの結果にも少なからず影響を及ぼしている。
1.いい位置で折り合って競馬ができるか
少頭数ゆえのスローペースが通例化している。必然的にレース上がりが速くなるため、後方に構えた馬には脚を余す危険性がある。最近6年間の勝ち馬はいずれも4コーナー5番手以内で競馬をしており、良い位置で折り合って機敏に動ける操縦性の高さがアドバンテージになる。
2.
ディープインパクト産駒御用達
少頭数でペースが緩むことで上がりが速くなり、ゴール前ではキレ味の精度を競うようなレース展開になる。
ディープインパクト産駒にとって走りやすい条件だ。このレースに出走した
ディープインパクト産駒は[4-5-2-9]。半数以上が馬券圏内に入っていて、2012年と2016年は1-3着を独占している。
3.前走凡走馬の巻き返しは難しい
過去10年で前走1着馬が5勝して、前走2着馬、前走3着馬が2勝ずつ。2着も前走で2着以内に入っていた馬が9頭を占める。
メイショウテンゲンは母に
メイショウベルーガを持つ良血馬。4戦目での勝ち上がりになったのは、レースに集中しきれない幼さが残っているためだ。ワンターンの芝1800mは走り慣れた条件で、レース展開によっては前にも行ける自在性を兼備している。まだ良化の余地を残しており、素質の高さでは重賞でも見劣りしない。