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インティに騎乗予定の
武豊騎手――
東海Sを振り返ってください。
武豊 初めての重賞レースでしたが、非常に強い内容で勝ってくれてホッとしています。
――武さんは4戦目から騎乗し4連勝。この7か月で成長は感じますか?
武豊 全体的になんですけど、初めて乗った時のことを思えば、まず体質がすごく強くなったと思います。初めて乗った時から能力は感じていたのですが、それでも一戦一戦馬が力をつけているのは感じていました。
――武さんの感じるこの馬のセールスポイントは?
武豊 現時点ではレースに行って非常に強いですし、速いタイムで競馬していますから、それがストロングポイントになるのかなと思います。
――東京コースは初めてですが、いかがですか?
武豊 初めてですけど、左回りはどちらかというと右回りよりコーナーは上手に走ってくれるので問題ないですね。あとは大きい競馬場になるので直線が長くなりますが…そんなに、あまり問題ないと思います。大きく変わるのはコーナーがひとつということですかね。でも、そんなに心配はしなくていいと思いますけどね。
ただ、
フェブラリーSということを考えると、レースの質として大体ハイペースになっていますし、追い込み馬の活躍が目立つレースですから。そういう意味で今まで先行してきている馬なので、展開的には厳しくなるというケースは非常に考えられますね。
――マイルも初めてですが、そのあたりは?
武豊 初めてといえば初めてですが、全レースその距離を走っています。タイプ的にはスピードタイプなので、そう考えるとむしろプラスに出る可能性はあるんじゃないかな、と思います。(距離が)延びるよりはいいんじゃないですか。
――枠の希望があるなら?
武豊 うーん、そうですね。…安全策というか、外目のほうがスタートが悪かったときのことを考えればいいかな、と。(ゲートを)普通に出れば結構速い馬なので、内でも対処はできるんではないかな、と思ってはいますけど。
――武さんは過去、
ゴールドアリュールや
スマートファルコンなど強いダートの先行馬に騎乗されてきましたが、
インティはそれに匹敵するポテンシャルは感じますか?
武豊 そうですね。前走は特に強いな、と思いました。いつもタイムが非常に速いですし、ラストまでしっかり走れる上にキレるというのがこの馬の凄いところだと思います。今回も中間に僕は乗っていないですけど、非常にいい調整が出来ていると聞いています。今回の
フェブラリーSは非常に楽しみですね。
――最後にファンの方に向けてのメッセージを。
武豊 インティにとってこのレースは大きな意義のあるレースだと思いますし、いいかたちで迎えられそうなので、なんとかこの馬にGIタイトルを取らせてあげたいですね。
(取材・文:花岡貴子)