17日に小倉競馬場で行われる
小倉大賞典(4歳上・GIII・芝1800m)の舞台となる小倉芝1800m。このコースについて解説していく。
スタンド前直線の半ばからのスタート。最初は平坦コースを走り、1〜2コーナーは上り坂。2コーナー過ぎで最頂部を迎え、そこから先は徐々に下っていく。初角となる1コーナーまでの距離は270mほど。なお、芝コース全体の高低差は約3mで、最後の直線距離は293m。
ローカル重賞らしく、逃げ馬の活躍が目立ち、過去10年で5回、3コーナー1番手だった馬が優勝している(ただし14年の
ラストインパクトは1コーナー11番手からの捲り)。ただし、近年は馬場作りの変化も影響しているせいか、後方組の台頭も目につく。3コーナー10番手以下からの馬券絡みは過去10年で8回あるが、そのうち6回は近5年に集中している。実際、昨年も3コーナー10番手だった
クインズミラーグロと
スズカデヴィアスが2、3着に好走した。
1回小倉は、夏場とは異なり野芝に洋芝をオーバーシードした状態で開催される。また、前半4日間がAコース、後半4日間がBコースというローテーションで、
小倉大賞典はAコースの4日目となる。冬場の第3場は芝のレースが多くなるため、開催が進むごとに芝が傷みやすい。先週、稍重で使われた影響も頭に入れつつ、芝の状態はしっかりと観察したい。