天皇陛下の御在位30年を祝し、慶祝競走として行われる「第93回
中山記念」。かつて、ハンデ戦の時代には荒れるレースとして人気があったレースだが、別定戦となってからは中距離のA級馬によるレベルの高いレースが続いている。近年ではこのレースを
ステップに海外へ挑戦する馬も多く、17年
ネオリアリズム、16年
ドゥラメンテ、14年
ジャスタウェイ、11年
ヴィクトワールピサが
中山記念のタイトルを手土産に海外へ飛び、しっかりと結果を残している。
過去10年で1〜3番人気は9勝2着2回3着4回。不良馬場で行われ、馬連で180倍以上の高配当となった2010年以外は、堅く収まっているレースだ。
ドバイ遠征を控えている◎
ディアドラに期待する。昨年は
ドバイターフ3着、
香港カップ2着の実力馬。昨秋の
アイルランドトロフィーではのちの
エリザベス女王杯優勝馬
リスグラシューを退けており、札幌の
クイーンSの内容から小回り競馬にも不安はない。他馬との比較で54キロも有利だ。
相手筆頭は連覇を狙う○
ウインブライト。今回、相手関係は強くなるが、前走は大幅に馬体重を増やしながらも、強い内容だった。昨年よりもパワーアップしている印象で、1キロ減も有利。“リピーター”が多いレースというのも心強い材料になりそうだ。
鋭い追い込みを武器に
スプリングSに勝った▲
ステルヴィオは、昨年の夏以降は好位からの競馬が出来るようになって
マイルチャンピオンシップを勝った。のちの
皐月賞馬をハナ差退けた
スプリングSと同じ舞台で4歳シーズン初戦を飾りたいところだ。
先行馬が有利な舞台だけに一角崩しは△
エポカドーロの先行力か。今回はマイペースの2番手に持ち込めそうなメンバー構成になるのも魅力。△
スワーヴリチャードは敢えて中山コースに挑戦してきた以上、結果を残したいところ。昨年の
秋華賞は
トライアル競走を使えずに結果を残せなかった△
ラッキーライラックともどもGI
タイトルホルダーの意地を見せたいところだ。