昨年のダービー馬
ワグネリアン(栗東・
友道康夫厩舎)。前走
神戸新聞杯で連勝を決めた後、
天皇賞・秋へ向かうプランもあったが、疲労などを理由に回避。今年は
大阪杯(3月31日・阪神芝2000m)からの始動を予定しており、今朝27日はCWコースで単走の追い切りを行っている。
先週に比べると、向正面でのラップはかなり速い。ただ、行きたがっているとか、引っかかっているという感じではなく、自然とスピードが乗って走れているという印象を受けた。
最後の直線もいい感じで入ってきたが、ゴール前は流すだけ。レースまでの日程を考えれば、これでちょうどよいくらいだろうが、時計は6F82.8〜5F68.8〜4F54.8〜3F41.4〜1F13.7秒。この数字を騎乗していた藤本純調教助手に伝えると「6F85秒くらいの感覚で乗ったのですが」と苦笑い。
しかし、先週の追い切り時に「調子が上がってくると、思っているよりも2秒か3秒くらい(早い)時計になってしまう」と話していた同助手。それを思えば、この時計は状態が上向いている証拠だと思うし、あとはゴールに向かってきれいに加速していくようなラップを踏めるようなら本調子ということだろう。
(取材・文:井内利彰)