古馬牝馬の重賞は概ね1か月に1回行われるが、距離的な問題で2月の
京都牝馬Sよりは1月の
愛知杯との関連性が高い。3月のレースということで、ここを最後に繁殖入りする馬もいれば、
ヴィクトリアマイルへの叩き台として始動する馬もいて、各馬の思惑も仕上がりもさまざま。その上ハンデ戦であり、一筋縄では行かないレースとなっている。
1.距離短縮が強い
阪神開催の2011年を除く過去9回で、前走で2000m以上の距離を使われていた馬が6勝して勝率が9.2%であるのに対して、前走1800m以下を使われていた馬は3勝で勝率4%。2000m以上を走れるスタミナの持ち主が優位に立つ。
2.
愛知杯組が中心も
愛知杯が1月に施行されるようになった2016年以降、前走が
愛知杯だった馬が毎年3着以内しているが、
愛知杯で最先着した馬は2016年の
アースライズ(3→8着)、2017年の
サンソヴール(2→7着)、2018年の
エテルナミノル(1→5着)と、いずれも馬券圏内を外している。求められる適性が異なっているので、
愛知杯での着順は当てにならない。
2.大型馬有利
小回り急坂の中山コースということで、優先されるのはキレ味よりもパワー。馬体重の大きな馬の活躍が目立つ。2016年は502kgの
シュンドルボンが勝って、2015年は524kgの
バウンスシャッセが勝利。2014年も526kgの
ケイアイエレガントが10番人気で2着した。
ランドネは
愛知杯で3着、
紫苑Sでも3着。重賞ではあと一歩足りない成績だが、これまで芝1800mでは[2-1-0-0]。馬体重が前走で512kgという大型馬であり、パワーとスピードが活きる中山芝1800mはベストに近い条件だろう。逃げなくても競馬はできる馬で、競馬の上手さが武器になる。