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金鯱賞・G2」(10日、中京)
G1馬を撃破し、さらなる大きなステージへ-。G2戦とはいえ、G1馬5頭がそろった豪華メンバーだが、目下4連勝中の
エアウィンザーに臆するムードはない。約2年ぶりにコンビを組む
武豊も、そのたくましい成長ぶりを感じ取る。15日は自身にとって50回目のバースデー。40代最後のJRA重賞を決める構えだ。
目下4連勝中と完全に本格化した
エアウィンザー。G1馬5頭がそろった豪華メンバーの中でも、その存在感は際立っている。
6日の栗東CWでの最終追い切りでも、機敏なアクションを見せた。馬なりで5F71秒8と全体的には控えめだが、
ロードラウレア(3歳新馬)と併入し、ラスト1Fは12秒0と鋭い末脚を発揮した。
辻野助手は「間隔はあきましたが、牧場でもしっかり乗り込んでいるし、動きや息遣いを見ても、中身はできていますね」と仕上がりの良さに胸を張る。
1週前リハにまたがった
武豊も「久しぶりに乗ったけど、いい動きだった。素質を感じていた馬だけど、力強くなってきたね」と称賛していた。レース騎乗は
共同通信杯(6着)以来だが、2年前と比較しての大きな成長を感じ取ったようだ。
重賞初制覇となった前走のチャレンジCで
武豊は、2着
マウントゴールドに騎乗していた。4角から直線入り口にかけ、外からアッという間にかわされ、「素通りされたね。めっちゃ強かった」と感嘆しきり。辻野助手も「一戦一戦、力をつけている。メンタル面の成長も大きいですね」と、気性面の改善を快進撃の要因に挙げる。以前は勝ち切れない部分があったが、今では最後まで走り切る集中力が備わっている。
15日に50歳のバースデーを迎える
武豊にとっては、今回が40代最後のJRA重賞レースだ。「乗り味が良く、センスもある。いいチャンスをもらった」と意気込みを口にした。40代ラストのG1だった
フェブラリーSを
インティでV。今回も区切りの勝利をきっちり決めてみせる。
提供:デイリースポーツ