2015年の
キタサンブラック、13年の
ロゴタイプ、11年の
オルフェーヴル、09年の
アンライバルドと、過去10年の勝ち馬のうち4頭がクラシック馬になっている。また、昨年は勝った
ステルヴィオが秋に
マイルCSを、2着の
エポカドーロが
皐月賞を制した。クラシックを占う上で非常に重要な一戦と言える。
1.スピードと持続力が試される
過去5年間はいずれも良馬場で行われたが、そのうち4回はレースの上がり3Fが36秒以上かかった。スピード寄りの馬が多く集まることもあり、我慢しきれず早めにペースアップするのが通例で、キレ味よりも長く脚を使える持続力が要求される。
2.早めに動ける脚が必須
小回り中山の芝1800m戦だから、早めにポジションを上げていける器用さが勝ち負けのための必須条件だ。2017年の
サトノアレス(4着)、2016年の
ロードクエスト(3着)、2015年の
リアルスティール(2着)と、直線が長いコースで実績を残してきた差し馬が、1番人気で敗れる結果に終わっている。
3.大型馬のパワーが活きる
2014年は528kgの巨漢馬2頭のワンツーで、2015年も馬体重500kgオーバーでワンツー。2017年もメンバー中最高馬体重(504kg)だった
プラチナヴォイスが6番人気で3着して、2018年も492kgの
エポカドーロが2着。馬体重480kg以上で5番人気以内だった馬は、過去9回(阪神開催を除く)で勝率19.2%・連対率42.3%という好成績を残している。
シークレットランは1番人気に支持された
京成杯で4着に敗れたが、スローペースの決め手勝負で鋭さ負けした形だ。今回の条件で参考になるのは、1000m通過60.1秒の流れをひと捲りして2歳コースレコードで突き抜けた
葉牡丹賞の方だろう。デビュー戦の464kgから前走では500kg、使われながらぐんぐん体重を増やしている成長力も頼もしい。