有馬記念5着の後、放牧へ出て、2月28日に吉澤ステーブルWESTから栗東へ戻ってきた
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。ここまで坂路でしっかり乗り込まれているが、今朝13日は次走予定の
大阪杯(3月31日・阪神芝2000m)に向けた2週前追い切りをCWコースで行っている。
1回目のハローが終了した時間帯だったが、昨秋同様、それらの時間帯を狙って追い切る馬たちの調教が終わった頃に馬場へ入場。休み明けということもあってか、少しテンションが高いようにも見えたが、あくまで許容範囲。
6F標識から5F標識はゆっくり、3コーナー手前になって、少し加速するといった感じで走っていたが、4コーナーでは唸るような手応えで回ってくる。最後の直線もスピードが衰えることはなく、むしろ走りに力強さがありすぎて、なんと表現してよいか分からないくらいに迫力がある。
時計は6F82.5〜5F66.9〜4F52.7〜3F38.9〜1F12.0秒。走りやすい馬場状態を考慮すれば、数字自体は平凡といってよい。ただ、動きは本当に迫力満点で、芯の通った感じがする走り。2週前でこれだけ動くことができれば十分だと思うし、この後、どんな変化を見せてレースを迎えるのか楽しみなところ。
(取材・文:井内利彰)