先週に続き、1回目のハローが終了したCWコースで
大阪杯(3月31日・阪神芝2000m)に向けた1週前追い切りを行った
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。開門直後の混雑した時間帯ではなく、それらの追い切りが終わって、馬場にいる頭数がまばらになった頃を見計らうようにして、1頭で入場した。
1コーナーから2コーナーに向かう時の雰囲気は絶品。フットワークには適度な機敏さがありながら、重厚感もたっぷりな走り。行きたがるようなところがない分、前半の入りも遅めだが、3コーナーから4コーナーの地点ではしっかりスピードに乗っている。
最後の直線は残り250mあたりからしっかり追われて、ゴールを過ぎてもビシビシ追われる。だからといって追い切り後にテンションを上げることもないし、とにかく気性的に落ち着きがあることがなにより。
頭の高い走法だけに、見た目にはあまり良く見えないかも知れないが、重心のブレない走りはとにかく安定感がある。時計も6F84.0〜5F66.7〜4F51.9〜3F38.0〜1F11.9秒と後半は速い時計になっているし、
有馬記念以来という久しぶりは問題ないだろう。
(取材・文:井内利彰)