かつては夏に行われる中距離レースだったが、1996年に芝1200mのGI競走として生まれ変わり、2000年からは現行条件で行われている春の最強ス
プリンター決定戦。ただし、2012年に舞台となる中京競馬場が
リニューアルされていることは頭に入れておかなければならないかもしれない。
中京競馬場で行われた過去10回における1〜3番人気馬は7勝2着6回3着7回と堅調だが1番人気馬に限れば3勝2着1回3着4回と微妙だ。
◎
モズスーパーフレアの逃げ切りに期待する。4歳になった今年は2戦2勝。全6勝を芝1200mで記録している快速牝馬で、カーバンクルS、
オーシャンSともに
ハイラップを踏んでの逃げ切り勝ち。今回もこの馬が展開の鍵を握ることになりそうだが、
武豊騎手に迷いはないはず。最強ス
プリンター決定戦に相応しいスピードを見せて欲しい。
逆転候補の筆頭は○
ダノンスマッシュだ。1200m戦は4戦3勝2着1回。
ロードカナロア産駒らしいスピードを如何なく発揮してGI制覇に手が届くところまで来た。前走はインコースで行き場をなくす場面もあったが、進路を確保してからの伸びは目を引いた。スムーズな競馬が出来れば圧勝の場面もありそうだ。
不気味な存在は▲
ミスターメロディか。昨年の
ファルコンS、
阪神Cの内容からは、初めて経験する芝1200mのラップに戸惑わなければ、ここでも通用する能力の持ち主と判断する。
阪急杯は直線入り口での不利というよりも外枠から早めに脚を使わざるを得ない展開になったことが、最後に響いた印象だ。
前走の内容から短距離馬としての資質を感じさせる△
ロジクライ、馬体重の増加が本格化を窺わせる△
デアレガーロ、堅実な△
レッツゴードンキ、△
ナックビーナスも差はなく、注目に値する1戦だ。