「
毎日杯・G3」(23日、阪神)
一度も先頭は譲らなかった。3番人気に支持された
ランスオブプラーナが逃げ切り勝ち。キャリア6戦目にして念願の重賞初制覇を飾った。最内枠から好スタートを決めるとすんなりとハナヘ。1000メートル通過タイム60秒7とマイペースに持ち込むと、直線でも内ラチ沿いからしぶとく脚を伸ばして、後続の猛追を振り切った。
見事にエスコートした松山は「好スタートを決めて、リズム良くハナに行く競馬ができた。最後まで伸びてくれて強い競馬ができたし、距離が延びても大丈夫」と笑顔を浮かべた。
騎手時代の1983年に
タケノヒエンで制した本田師は「スタートがいい馬だから、無理せずハナに行けた。あとはどこで(相手が)絡んでくるかだけだった。直線も大丈夫だった」と作戦通りの内容にうなずいた。
「もたれるのが解消してきている。マイルから2000メートルまでは問題ないと思う。馬の回復を見て、どちらに行くかを決めたい」と指揮官は、
皐月賞(4月14日・中山)とNHKマイルC(5月5日・東京)の両にらみの構え。17年
皐月賞馬の
アルアイン、18年
有馬記念勝ちの
ブラストワンピースなど数多くの名馬を輩出した出世レースを足掛かりに、春の大舞台でも主役の座は譲らない。
提供:デイリースポーツ