ダート1200m、という条件はアメリカ馬に有利。アメリカ競馬はダート短距離のレース比率が高く、競走馬の層も厚い。オールウェザーからダートに条件変更となった2015年以降、連対馬8頭のうち6頭がアメリカ調教馬によって占められている。今年もアメリカ馬を中心に考えるレースだろう。
一昨年、昨年とブ
リーダーズCス
プリントを連覇し、このレースでも本命視されていたロイエイチが脚を痛めたため出走取消。混戦ムードが漂っている。
イギリスのブックメーカーの人気順に有力馬をご紹介したい。
インペリアルヒントは、直近2年のブ
リーダーズCス
プリントで2、3着。ロイエイチには敵わなかったが、アメリカのトップを争う強豪であるのは間違いない。昨年6〜9月にGII→GI→GIと3連勝し、ブ
リーダーズCス
プリントではロイエイチを抑えて1番人気に推されたほどだ(3着)。
ドバイ遠征はこれが初めてで、前走のペリカンS(リステッド・ダート&6F)は断然人気に推されたものの3着。斤量や休み明けを考慮しても微妙なレースぶりだった。調子が戻っていれば当然勝ち負けになるが、初物尽くしのドバイ遠征でそれができるかどうかが鍵となる。
エックスワイ
ジェットは16年と18年に出走し、いずれも2着となっている。昨年は直線で早めに抜け出したものの、最後方から追い込んだ
マインドユアビスケッツにアタマ差交わされた。年明けの成績は4着、1着。7歳といってもセン馬であり、休んでいた期間も長いので、まだ衰えはないだろう。コース適性が高いので、さらに調子を上げていれば面白い。
プロミシズ
フルフィルドは、昨年のブ
リーダーズCス
プリントで4着。もともとは中距離を走っていたが、ス
プリント路線に矛先を向けてからブレイク。昨年7〜10月にGIII→GI→GIIと重賞を3連勝した。まだ4歳と若いので伸びシロはある。今回は昨年11月以来のレースとなるが、そのあいだに成長していれば楽しみな馬だ。血統的にもポテンシャルの高さを感じさせる。
ドラフテッドはドバイ調教馬。このレースと相性のいいデ
ピュティミニスター系で、アメリカ産馬でもあり、血統的にはアメリカ馬と何ら変わらない。地元メイダン競馬場のダ1200mで直近4戦、1着、1着、2着、1着という好成績。勝ち時計が1分11秒台半ばで頭打ちなので、相手なりに走れるかどうかだろう。人気はプロミシズ
フルフィルドと並んでいる。
この4頭が上位人気。アメリカやドバイ以外からも出走馬はいるものの、展開に恵まれてどこまで、といったところ。日本調教馬の
マテラスカイは、戦績を見ると昨年ほど順調に来ていない。体調を立て直せるかどうかにかかっている。
(文=栗山求)
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