桜花賞では、過去10年間で6頭が単勝1倍台に支持された。しかし、
ルージュバック、
メジャーエンブレム、
ソウルスターリング、
ラッキーライラックと、最近は単勝100円台の人気馬が4連敗している。それ以前には、
ブエナビスタと
ハープスターが勝っているが、両馬はいずれも単勝配当が120円だった。
桜花賞では、それくらいの支持がないと「鉄板」とは言えないのかもしれない。
1.牡馬混合戦での好走経験が活きる
昨年の
アーモンドアイは
シンザン記念の勝利を
ステップに
桜花賞を制覇した。2017年の勝ち馬
レーヌミノルは
小倉2歳S勝ち、2016年の勝ち馬
ジュエラーは
シンザン記念2着、2015年の勝ち馬
レッツゴードンキは
札幌2歳S3着、2014年の勝ち馬
ハープスターは
新潟2歳S勝ち。牡馬相手の好走履歴は、近年の
桜花賞を勝つための必須に近い条件になっている。
2.前走は着順より人気を重視
レーヌミノルは8番人気での勝利だったが、前走
フィリーズレビューでは単勝180円の断然人気(2着)だった。
ジュエラーは、
チューリップ賞1番人気2着→
桜花賞3番人気1着。
レッツゴードンキは
チューリップ賞2番人気3着→
桜花賞5番人気1着。前哨戦を少し負けて人気を落とした馬が
桜花賞で巻き返す、という現象が繰り返されている。
3.小さい馬は勝ちが遠い
コース改装以降の12回で、馬体重450kg未満の馬の勝利は2008年の
レジネッタのみ。2017年は466kgの
レーヌミノルが436kgの
リスグラシューを半馬身退け、2016年は494kgの
ジュエラーが426kgの
シンハライトにハナ差で、2014年は478kgの
ハープスターが418kgの
レッドリヴェールにクビ差、2013年は484kgの
アユサンが430kgの
レッドオーヴァルにクビ差で競り勝った。1着争いが接戦になった場合、ほとんど小さい方が競り負けている。
エールヴォアは阪神JFの前日に行われた
エリカ賞を快勝した。芝2000mで牡馬の評判馬を一蹴したのだから、並の牝馬ではない。前走
フラワーCでは
コントラチェックの快走の前に2着に敗れたが、マークした1.47.8は翌日の
スプリングSの勝ちタイムと同じ。中山で行われた
フラワーCとしては出色の好タイムだ。前走で510kgという大型馬で、ひと叩きされた上積みも大きい。スケールが大きな馬で、一線級とは初顔合わせでも楽しみは大きい。