「阪神牝馬S・G2」(6日、阪神)
桜の彩る仁川で、鮮やかに重賞初制覇を飾った。4番人気
ミッキーチャームが、最下位14着に敗れた中山牝馬Sから、見事に巻き返しに成功。川田&中内田師のコンビで早くも今年重賞4勝目。タッグで
桜花賞に挑む2歳女王
ダノンファンタジーにも、最高の形でバトンを渡した。川田は「能力の高い馬ですし、タイトルを獲れて良かったですね」と、充実の汗を拭った。
道中は外めの3番手で折り合いに専念。直線で満を持して追いだすと、内から伸びた
アマルフィコーストとの競り合いを半馬身差で制した。「行く馬がいたし、ハナにはこだわらず、自分のリズムで行きました。すごくいい雰囲気で我慢してくれた。これだけ上がりが速いので後ろは突き放せませんでしたが、本当にいい脚を使ってくれました」とたたえた。
師は「マイルにうまく対応してくれましたね」と、優先出走権を獲得した
ヴィクトリアマイル(5月12日・東京)に向けた収穫を口にする。一方「課題も見えましたね」と、前走の中山でも苦しんだ長距離輸送の克服を鍵に挙げた。
鞍上は「何とかみんなで解決策を考えたい」と力を込める。昨年の
秋華賞で
アーモンドアイの2着に敗れ、届かなかったG1の頂点。重賞を制した自信を力に変え、次こそはその栄冠をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ