近年の勝ち馬から
ジャスタウェイ、
コパノリチャード、
ミッキーアイル、
レインボーライン、
ペルシアンナイトを輩出しており、GIII戦ながら確固たる存在感を持つ。昨年からは、春の阪神開幕週から最終週へ施行時期が変更。その出走馬からGI馬はまだ出ていないものの、
パクスアメリカーナ(2着)、
インディチャンプ(4着)、
ダノンスマッシュ(5着)が重賞を制しており、今後も出世レースの伝統は引き継がれていきそうだ。
1.差し・追い込み型が有利
かつて開幕週に行われていた頃は逃げ・先行馬が穴を出すケースが目についたが、最終週開催に変わった昨年は差し・追い込み馬が上位を独占。先行した2番人気
インディチャンプは4着に沈んだ。前週の
桜花賞でも前に行って残ったのは
グランアレグリア一頭。軸には力のある差し・追い込み馬を選びたい。
2.重賞挑戦の経験が活きる
時期変更前後を通した過去10年間で、前走で重賞を使われていた馬は勝率13.6%・連対率22.7%。一方、前走で500万条件を使われていた馬は4.5%・13.6%。時期が後ろ倒しになって、クラシック路線からの転身組が増えることが予想されるため、この傾向はさらに強まる可能性が高い。
3.阪神マイルは
ディープインパクト 前週の阪神では芝1600m戦が5つ行われたが、そのうち4つで
ディープインパクト産駒が勝利(1着同着が1レース)。残る1つは2、3着が
ディープインパクト産駒だった。今季の阪神の芝は時計が速い状態が続いており、最終週でも
ディープインパクト産駒の優位は揺らぎそうにない。
抽選対象ではあるが、
ヴァンドギャルドに注目したい。
きさらぎ賞で引っ掛かる面が見られたので、前走はあえて後方で我慢する競馬に徹した。結果として前残りを許す形で3着に敗れたが、久々にこの馬本来の末脚を発揮して、次に繋がる内容だった。クラシック路線で揉まれた経験値はこのメンバーでは際立つものがある。新馬戦を快勝した阪神マイルに戻ってすっきり決めたい一戦だ。