今年の
東京スプリント(JpnIII)は、
コパノキッキングが
藤田菜七子騎手で参戦! Dr.コパオーナーが、
藤田菜七子騎手で
フェブラリーSに参戦することを示唆してから、レースまでの盛り上がりは本当にすごいものでした。
そのコンビが、
大井競馬場に来ることで過去最高に注目される
東京スプリントになるのではないのでしょうか。馬券の面でも、
コパノキッキングは当然注目しなければいけない馬。
コパノキッキングに大井適性があるのか? について考えていきたいと思います。
まずは、簡単に前走の内容から。
フェブラリーSでは、スタートから控えて後方2番手から追走。直線に入るところまで、抑えて直線勝負。上がり2位の脚を使うも、5着までという結果。距離に対応するための作戦として終いに徹したレースでしたが、1000m60秒2のスローペース。
最後方からでは、物理的に前に届かないレースになってしまいました。ただ、ペースが流れたら、あのようないい脚が使えていたかは微妙なところではあります。そう感じるのは、この馬の適性が理由です。
コパノキッキングは、1000m戦を圧勝できるスピードが長所。この「スピード」は、600〜800mくらいの距離を速く走れるというスピード。それが中盤になるのか、上がり3Fになるのかは、乗り方次第。
フェブラリーSや
カペラSでは、このスピードを上がりに集中させたレースでした。
東京スプリントが行われる大井1200mは、コーナーがきつく、いったんコーナーでスピードを落としてコーナーを走り、直線に入って再加速するコース。余程のハイペースにならなければ、ラスト600〜400mで緩んで、残り400〜200mで加速するラップ推移になります。
参考として、過去3年
東京スプリントのラップ推移は以下の通りです。
2018年:12.3 - 10.8 - 11.3 - 12.4 - 11.9 - 13.1
2017年:12.4 - 11.3 - 11.7 - 12.5 - 12.1 - 12.7
2016年:12.6 - 11.5 - 11.6 - 12.0 - 11.5 - 12.2
東京競馬場のようにコーナーが緩く、直線が501.6mもあれば、ある程度のスピードを維持したまま直線に入って、直線だけで長所のスピードを生かせますが、
大井競馬場ではコーナーでいったんスピードが殺されてしまいます。そこから再加速する距離を含めて、直線が386mしかありません。
JRAの競馬場の中山や京都、阪神より直線は長いのですが、強制的に一度スピードを殺されてしまっては、
コパノキッキングの長所が最大限に生きません。このマイナス面を減らす方法は、前に行かせること。しかし、その点もスタートでの不安に加え、近走は1400〜1600mで控える競馬をしていることなど課題はあります。
GIIIを連勝し、GIで5着できるように能力は間違いなくあります。今回は、その能力が最大限に出せない条件で、JpnIIIクラスの相手に勝てるのかの判断になります。
最終的な評価は、枠順や相手関係を含めての判断になりますが、大井1200mは長所が最大限に生きる条件ではないので割引は必要と考えています。そして、この条件で
藤田菜七子騎手が
コパノキッキングをどのように走らせるのか、とても注目しています。
(文=nige)
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