前走
日経賞は7着に終わり、その後も栗東に在厩したまま、
天皇賞・春(4月28日・京都芝3200m)に向けて調整を続けている
クリンチャー(栗東・
宮本博厩舎)。今朝はCWコースでレースの2週前追い切りを行っている。
1回目のハローが入る10分ほど前、馬場も荒れた時間帯に単走での追い切り。騎乗した長谷川万人調教助手は「馬場がかなり悪かったので、いいところを選んで走りました」ということで、あえて外を回らずに内目。時計を意識しない追い切りということもあり、数字は6F89.8〜5F72.9〜4F57.0〜3F41.7〜1F13.3秒とかなり遅い。
時計を見て、調子が上向いていないと判断するのは早計。馬場に入ってから1コーナー、2コーナーを入っていく時の前進気勢は前回には足りなかったものだし、スピードが乗ってからの重心は低くなってきた。
もともとひと叩きして良くなるタイプでもあり、2週前で良化の兆候が見られたのはなにより。これなら1週前追い切りはしっかり動けると思うし、昨年3着の雪辱を果たせる状態になるだろう。
(取材・文:井内利彰)