今年の
皐月賞の1番人気は言わずもがな
サートゥルナーリアでしょう。まだ18頭のレースを経験したことがないし、目一杯の競馬もしたことがないのですが、それを不安視する声はあまり聞こえてきません。それどころか、追い切るたびにその評価はうなぎ上り。陣営は
「まだ残されたギアがある」(辻野助手)
と、伸びしろを示唆しているし、この先どれだけ強くなるのだろう!?という期待に包まれているといった印象です。
これまで
シーザリオの子供たちはデビュー時はモッサリしていたり、ダート向きと評されたりして、初っ端から評価が高い印象はあまりないんです。でも、
サートゥルナーリアは違いました。心身ともにケチをつけるところがない。そして何より、
サートゥルナーリアの武器は「我慢が利くこと」(辻野助手)。この血統は荒々しいのが売りだったのに、しっかり我慢ができるメンタルの強さが類まれなるフィジカルの強化につながっているのでしょう。
「さらに狭いところに入っていけるという点もメンタル面の強さの表れだと思います」(辻野助手)
状態は明らかに「前走以上。体もカチッとはまってきたかんじがします」と万全の状態です。
皐月賞ではその隠されたギアを見ることができるのでしょうか。今からドキドキしますね。
(取材・文:花岡貴子)