前走は
武豊騎手とのコンビで
日経賞を制した
メイショウテッコン(栗東・
高橋義忠厩舎)。今回は
福永祐一騎手との初コンビになるということもあり、ジョッキーが跨って、
天皇賞・春(4月28日・京都芝3200m)に向けた1週前追い切りを行っている。
2回目のハローが終了した直後のCWコースでの3頭併せ。前に3歳2頭が先行して、それを追いかける形だったが、正面入口から向正面へとキャンターしても、折り合いを欠くようなところはない。遅いスピードでもきっちりと自分のリズムを崩すことなく走れており、最後の直線は最内から前へと並びかけていく。
ここでも過敏に反応するようなことはなく、スムーズに加速して、前を追い抜いていく。ここにガム
シャラさはなく、スマートな加速という言葉がぴったりなくらい、きれいに動けていた。
時計は6F83.5〜5F67.8〜4F53.1〜3F38.1〜1F11.6秒。強調したいのは、緩急のついたラップ。道中をこれだけゆっくり走りながら、最後にしっかり加速する。これは3歳時にはなかったことだし、レースでコンビを組みジョッキーとこの呼吸で動けたという点も強調すべきだろう。
(取材・文:井内利彰)