日経賞は7着に終わった
クリンチャー(栗東・
宮本博厩舎)。前走後は栗東に在厩しての調整。今朝17日は
高倉稜騎手が跨って、
天皇賞・春(4月28日・京都芝3200m)に向けた1週前追い切りを行っている。
馬運車が入った影響があり、閉鎖されていたCWコースが開場された直後の追い切り。単走だったが、前方には
マイラーズC(4月21日・京都芝1600m)に出走予定のケイアイノーテック(栗東・
平田修厩舎)が走っており、完全な単走でなかったことはこの馬にとってプラスだったかも知れない。
前に併せ馬がいるからといって気負うこともなく、自分のリズムで道中を駆け抜けていく。なにより強調したいのは、前走時にはなかった躍動感。一完歩ずつに力強い走りができており、ようやく、この馬らしさが戻ってきたといった感じ。
最後の直線はしっかりと追われてゴール。時計は6F81.7〜5F66.4〜4F51.9〜3F38.1〜1F11.7秒。素晴らしい数字をマークできたし、あとは最終追い切りを
京都記念1着時のように栗東坂路で終いが素晴らしい伸びになれば、G1奪取へ向けての期待が膨らむ。
(取材・文:井内利彰)