昨年の
菊花賞からは、上位3頭を含む計5頭が
天皇賞・春に登録。現時点で登録がある馬の一覧と
菊花賞での着順は下記の通り。過去10年では、
菊花賞に出走したのちに、翌年の
天皇賞・春を制した馬は
キタサンブラックと
ヒルノダムールがいる。
1着
フィエールマン2着
エタリオウ3着
ユーキャンスマイル5着
グローリーヴェイズ14着
メイショウテッコン■レース総括
ダービー馬
ワグネリアンが不在の一戦は、前走の
新潟記念で古馬を子ども扱いした
ブラストワンピースが1番人気に。
トライアルの
神戸新聞杯で
ワグネリアンに次ぐ2着となった
エタリオウ、
皐月賞馬の
エポカドーロと続いていた。
先手を主張した
アイトーンを尻目に
ジェネラーレウーノがハナを取ると、すぐにペースは落ち着き、最初の1000mは1:02.7のスローペースに。2周目に入っても目立った動きを見せる馬はおらず、馬群が凝縮されつつも淡々とした流れでそのまま直線へ。
道中じわじわとポジションを押し上げていった
エタリオウが早め先頭に立つと、馬群の間から
フィエールマン、連れて
ユーキャンスマイルも上がってくる。最後は
フィエールマンが
エタリオウとの叩きあいをハナ差制して優勝。上位3頭を含む5頭が上がり3F33.9を記録する、瞬発力勝負の一戦となった。
■各馬振り返り
・1着
フィエールマン キャリア4戦目での優勝は
グレード制の導入以降最少キャリアとなった。これまでの後方待機から一変、中団で折り合いをしっかりつけると、直線で持ち前の瞬発力を爆発させ、前走から1200mの距離延長をこなして見せた。
・2着
エタリオウ スタートしてスッと後方に控え、1周目の手前では後方2番手を追走。そこから徐々にポジションを上げていき、残り400mを切ったあたりで先頭に。自ら動いていき直線外を回っての強い内容だった。
・3着
ユーキャンスマイル 道中はバッチリと折り合い、終始インを回ってロスのない立ち回り。先着を許した2頭を前に見ながら直線へ向くと、そのまま上がり3F最速タイで流れ込んだ。
・5着
グローリーヴェイズ 不利といわれる大外枠からの発走。スタートもあまりよくないなか、展開も向かず4コーナーでも大外をまわる厳しい競馬となった。それでも直線ではしぶとく脚を伸ばしてポテンシャルを見せた。
・14着
メイショウテッコン 「スタートがすべて」と鞍上の
松山弘平騎手が述べたように、これまでよりポジションは後ろで、自分の競馬が出来なかったか。