「マイラーズC・G2」(21日、京都)
まさに今、我が世の春を謳歌(おうか)している
クリストフ・ルメール騎手(39)=栗東・フリー=が、また一つ大きな区切りを迎えようとしている。史上34人目となる、JRA通算1000勝まで、あと4勝。しかも現在、G1・3連勝中(
ドバイターフ=
アーモンドアイ、
桜花賞=
グランアレグリア、
皐月賞=
サートゥルナーリア)と波にも乗っており、今週での達成は十分に可能だろう。
一つの大きな区切りを目前に、ルメールは感慨深そうだ。「今週取りたいね。ペースとしては速いと思う。フランスでは1200勝くらいかな(実際は1120勝)。こっちで1000勝するとは」と言いながらほほ笑みを浮かべた。JRA所属となった15年3月から、約4年間で751勝の荒稼ぎ。今のペースなら、年内にはフランスでの通算勝利数を上回ることも難しくない。
日曜・京都メインのマイラーズCで騎乗する
モズアスコットも、勝ち鞍を増やすチャンスのある一頭だ。「香港(
香港マイル7着)は伸びなかったけど、マイルCS(1番人気=13着)は不利があったからね。(追い切りに乗っていないため)コンディションは分からないけど、
安田記念を勝っている馬。東京で勝っているのだから力はあるよ」と、昨春のマイル王に輝いた底力を信頼する。
来週の
天皇賞・春が
菊花賞馬
フィエールマン、NHKマイルCが
桜花賞馬
グランアレグリア。これからのG1シリーズでも楽しみが広がるばかりだ。その先には「
皐月賞がいい経験になった。距離も大丈夫そうだからね」と、
サートゥルナーリアで2冠に挑むダービーも待つ。
まさしく“ルメールの春”-。G1の谷間の週に、JRA区切りの通算1000勝を決めて、名手はさらに勢いを加速させていく。
提供:デイリースポーツ