94年に重賞に格上げされて以降、
青葉賞を経由して
日本ダービーに挑んだ馬は72頭いるが未だに「本番」で勝利できた馬はいない。しかし2001年以降、
青葉賞勝ち馬のダービーでの戦績は(0・5・2・11)(複勝率38.9%)と、中々の確率で上位争いに食い込んできているのも事実。
シンボリクリスエスや
ゼンノロブロイのように、後に
有馬記念や
天皇賞・春など、スタミナが求められる大レースで活躍した馬がいるのも特徴だ。
1.末脚の生きるレース
過去10年で3着以内に入った30頭の内、実に24頭が前走の上り3Fタイムで3位以内をマークしていた。また過去10年の勝ち馬の4コーナーの平均通過順位は7.6。先行馬より差し馬の方が優勢になりやすいレースだ。
2.前走条件戦組も軽視できない
昨年こそ
スプリングSからのローテで挑んだ
ゴーフォザサミットが優勝したが、それ以前は
アザレア賞(500万下)を勝ってここに臨んだ馬が3年連続で優勝するなど、前走条件戦組の活躍も目立つ。阪神の2400mや中山2200mなど、豊富なスタミナが要求されるレースで好走してきた馬の台頭に注意しておきたい。
3.前走の単勝人気上位馬が中心
過去10年の出走馬を前走の単勝人気別でまとめてみると、前走1・2人気だった馬は(8・6・8・41)と好成績。逆に6人気以下だった馬は(1・3・0・55)と今一つ。前走が重賞であれ条件戦であれ、しっかり人気に推されて来た馬が中心になるとみてよさそうだ。
アドマイヤスコールは中山芝2200mの
水仙賞を優勝。中緩みのない展開ながら中段でしっかり脚を溜め、きっちり差し切る好内容の競馬だった。前々走の
セントポーリア賞で33.2の末脚を発揮しているように、末脚のキレは上々。スタミナは問題ないし、東京2400mの舞台でもう一段階上のパフォーマンスを期待できそうだ。