『ラップギア』は道中のラップに注目し、その増減でコース適性を
ジャッジするラップ予想。その使い手である岡村信将氏が、今年の春の天皇賞について言及。難コースといわれる淀の2マイル戦で、ラップギアから浮上してきた傾向とは? そして、岡村氏が断言する“軸にできない馬”とは?
『ラップギア』は2007年発表。時計的な速さ・遅さを一切無視し、“ラップの増減”のみに注目した競走馬の適性
メソッドです。▼7や△2といった簡単な記号を用い、すべての馬とコースを「瞬発型」「平坦型」「消耗型」に分類。瞬発型のコースでは瞬発型の馬が有利、消耗型のコースでは消耗型が有利となり、重賞やGIなどレースの格が上がるほど有用度が増してくる手法です。
『京都の坂はゆっくり上って、ゆっくり下れ』の格言も、いまや遠い昔の話。高速化が進む現在の
天皇賞・春は、坂を上りながら徐々にぺースアップし、最高速で坂を下るレースになりました。
そういった流れも踏まえ、ラップギア的な観点からは【瞬発6:平坦2:消耗0】の
エタリオウや、【瞬発4:平坦1:消耗0】の
グローリーヴェイズのような瞬発色の強い馬よりも、【瞬発3:平坦4:消耗0】のように持続力も兼ね備えた馬を狙うことになります。
少なくとも、
エタリオウと
グローリーに◎を打つことはないと予告しておきましょう。競馬のラップは数字そのものではなく、数字が示す質を見極めることが重要。過多な情報に惑わされることなく、要点を絞ることで見えてくる物もあるのです。
(文=岡村信将)
ただいま、『
ウマい馬券』ではもれなく全員に予想を見ることができる300ポイントを、期間限定でプレゼント中! 70名超の予想の達人たちが公開している厳選予想を無料で見ることができます。この機会に、プロたちの結論を見てみては?