「平成最後」がテーマだそうである。この平成31年間で日本の競馬は劇的に変化した。筆者はマスコミの端くれということで報道側から解説すると、平成がスタートしたばかりの頃、スポーツ紙が
中央競馬に割くスペースは本当に少ないものだった。今のように平日も見開きなんてことはあり得ない。
例えば、(たまたま部屋にあった)平成元年5月4日付スポニチ。追い切りなのに、スペースは1枚。しかも下の方に浦和競馬、高崎競馬(時代を感じるなあ)を抱えながら。30年を経て、紙面のスペースは倍以上になった。時代の波に乗ったし、関係者の努力も凄まじかった。ファンと業界が一体となって奇跡を起こした31年間だったように思う。
新潟大賞典が平成ラストというのも、なるほどという思い。平成のあいだにコース改修はさまざまな競馬場で行われたが、その画期的具合といったら新潟が飛び抜けている。650mを超える最後の直線、そして直線1000m競馬。直線競馬なんて欧州でしか行われないものだと思っていた。いやー、当時の
JRA関係者の英断に感謝する。
回り道したが本題、
新潟大賞典。特徴あるコースだけに、リピーターが発生する。ということで、昨年の覇者
スズカデヴィアスから入る。コーナー2回は明らかに合う。休み明けの
金鯱賞も、最後方から進んだ割には追い上げた。当初から狙いはここだろう。蛇足だが、「鈴鹿」の鈴の字には令和の「令」が入っている。新時代への橋渡しにふさわしい勝ち馬だ。
(文=鈴木正)
令和初の記念すべき
日本ダービーに向けたスペシャルコンテンツ『
日本ダービー2019攻略塾』がオープン! ただいま、サイト内では『アナタの考える今年の
日本ダービー馬投票』を実施中! 得票の多かった上位3頭は、直前対策で徹底分析いたします。ぜひ、アナタの一票を!