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【JRA】ヴィッテルスバッハ池上師「末脚にさらに磨きがかかった状態」/NHKマイルC共同会見

  • 2019年05月01日(水) 15時30分
 NHKマイルC(GI・東京芝1600m)に出走するヴィッテルスバッハ(牡3、美浦・池上昌和)が、1日(水)にウッドチップコースで最終追い切りを消化した。追い切り後、管理する池上昌和調教師の共同記者会見が行われた。

(今日の最終追い切りはどのような指示を?)
「前走(ニュージーランドT・GII・3着)後、少し馬に硬さが出ていたので、短期放牧を挟みました。先週の時点で疲れが残っていないことを確認しましたので、今週の追い切りは競馬に向けて最後ちょっとスイッチを押してほしいなと思って、直線だけ少し促すような指示を出しました」

(ウッドチップコースで前の馬を追走し、最後は抜け出すという内容だったが?)
「競馬でもそうなのですが、コーナリングが少し苦手なので、直線に向いてから勢いをつけるというところに主眼を置いたのですが、併走馬をキッチリと楽に交わしていくという感じでしたし、反応も良く見えたので状態は良いのかなと思います」

(追い切りに騎乗した石神騎手のコメントは?)
「ニュージーランドに出走する前の週にも石神ジョッキーに騎乗してもらったのですけど、その時よりもコーナリングや終いの反応など、すべてに関して状態は前回より良いというコメントを頂きました」

(GIに向けて自信を持って送り出せる?)
「そうですね、前走に関しても素晴らしい脚を見せてくれましたし、東京に替わるのはプラス材料だと思っているので、その末脚にさらに磨きがかかった状態を皆さんにお見せすることができると考えています」

(改めて前走を振り返って)
「前々走の東京(500万下)で勝つことができたのですが、ゲートの駐立が悪かったものですから、ニュージーランドの前は駐立をしっかりするということで、ゲート練習を行いました。その効果もあって駐立もしっかりできていましたし、スタートの一歩目に関しては出れていたのかなとは思うのですけど、その後の二の脚がつかずということで、結果的に後方になってしまいました。

 ただスローの前残りの展開の中、しかも中山コースであれだけの脚を使えましたし、東京で勝った時もビックリしましたけど、前走も負けて強しというような内容だと評価しました」

(この馬の能力を改めて感じた?)
「そうですね、何とかニュージーランドでNHKマイルCの出走権を得られましたし、東京に向けて好材料が揃ったと当時は思っていました」

(この馬の長所は?)
「ニュージーランドしかり、その前の500万下しかり、終いの脚がしっかりしているということがまず最大のセールスポイントだと思います。また普段の調教に関しても競馬場においてもそうなのですが、堂々と歩いていて余計なことをしないというあたりが最後の爆発力に繋がっていると思います。この2点に関しては彼のセールスポイントだと思います」

(デビュー当初からここまで成長した点、変わってきた点は?)
「2歳の時点である程度しっかりした馬格だと思っていましたけど、体重増が示す通り、さらに中身が詰まって筋肉の張りが出たというような成長は見ていて感じます」

(今回はメンバーが揃うGIとなるが、見通しは?)
「おっしゃる通りさすがにGIですし、特に例年以上にメンバーが揃っているという印象はあるのですけど、ヴィッテルスバッハも成長していますし、ここ2走の末脚を当日繰り出すことができれば、十分に対抗できるだけの力はあるのではないかと思っています」

(好走のポイントはどのあたりに?)
「やはりゲートが1つ大きなポイントかとは思います。後ろから行って必ず末脚を使うというのはわかっていますけど、後手を踏んでメリットになるということはあまり考えにくいので、少しでもスムーズに集団についていく、あるいはいつもよりは前めのポジションについていけるということが1つ課題かなと思っています」

(この中間はゲート練習をしている?)
「先週の時点で行いました。駐立に関しては前回と同じでしっかりゲートの中で立っていることができています。当日の雰囲気に呑まれるようなタイプの馬でもないので、そこに関しては大丈夫だろうと思っていますけれど、ゲートを出た後に何とか馬が少しヤル気を出して、皆と一緒についていってくれればと思います」

(開業後、平地GI出走は2回目、デビューから手掛けた馬としては初めてのGI出走となるが、その点に関しては?)
「こういう舞台に馬を送り出せるのは、やはり調教師としては嬉しいことではあります。ただレースに行けばジョッキーと馬が一生懸命頑張ってくれると思いますので、僕がレースの前に力む必要もないですし、力んだところであとは馬が一生懸命走ってくれると思うので、なるべく平常心でいようと思っています」

(取材・文:佐々木祥恵)

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