12日に東京競馬場で行われる
ヴィクトリアマイル(4歳上・牝・GI・芝1600m)について種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる9回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で3回の
フジキセキ、
クロフネ、
キングカメハメハが続く。
ディープインパクト産駒は延べ27頭が出走して「3-2-4-18」複勝率33.3%、複勝回収率114%という成績。昨年も
ジュールポレール(8番人気1着)と
レッドアヴァンセ(7番人気3着)が好走していたが、低評価に甘んじている馬にこそ注意しなければならない傾向にある。
今年は
カンタービレ、
サウンドキアラ、
サトノワルキューレ、
プリモシーン、
ミッキーチャーム、
レッドオルガ、
ワントゥワンと7頭の
ディープインパクト産駒が出走を予定しているので取捨選択に悩まされそうだ。
クロフネ産駒は延べ12頭が出走して「1-2-0-9」複勝率25.0%、複勝回収率186%となっているが、連対した3頭のうち2回が
ホエールキャプチャによる成績だ。今年は昨年の
ヴィクトリアマイルで4着だった
アエロリットが参戦を予定しており、リピーターの目立つ傾向を考慮すれば軽視はできないか。
ステイゴールド産駒は延べ8頭が出走して「1-0-0-7」複勝率12.5%、複勝回収率55%という成績だが、8頭中5頭が10番人気以下だったことを踏まえれば大目に見られる部分があるだろう。今年は
クロコスミアと
ミエノサクシードが
阪神牝馬Sからのローテーションで挑むが、2頭とも前走5着以内に好走していたにもかかわらず人気を落とすのであれば、一考する価値があるかもしれない。
また、今年は
ステイゴールドの孫世代にあたる
ラッキーライラックも人気の中心となりそうだが、近親に
アエロリットがいる血統背景からも揃えて評価する必要があるだろう。