先週まで坂路馬場のウッドチップ入れ替え工事が行われていたが、今後はCコースのウッドチップ馬場入れ替え工事が行われる予定。チップが粉々になっているので、このタイミングでの入れ替えは適当だと思われるが、追い切り時計の出方には変化があると思うので、そのあたりについては当ニュースで適宜お伝えしていきたい。
個人的なことだが、今週は8日夜にグリーンチャンネルで収録があったため、9日の調教を見ることができていない。よって、馬場差解説も8日の追い切りで記しているので、あらかじめご了承いただきたい。
【坂路/4F51.9秒】
5月8日。一番時計は
ラッキーライラック(栗東・
松永幹夫厩舎)の4F50.7秒。4F50秒台がこの馬だけというのは先週の1日と全く同じだが、今週は4F51秒台の頭数がそれなり。4F目のラップで12秒以下というのも7頭いたので、先週よりは時計が出る馬場。とはいってもほぼ基準時計通りといったところだろう。
京王杯SC(5月11日・東京芝1400m)の出走を予定している
ロジクライ(栗東・
須貝尚介厩舎)。前で2頭が併せ馬している状況を右から追い抜いていく形だったが、1頭で走っている時のフォームは実に素晴らしい。ただ、前を追い抜く際にそれを気にする素振りを見せたあたりが、この馬の課題。馬群に包まれると能力を発揮できないタイプだが、1頭で気持ち良く走ることができれば、この追い切りのように4F目11.9秒と終いしっかりした動きが期待できる。
先週の馬場差は「+0.2秒」。今週は雨も降っていないので、馬場状態はほぼ基準時計に近い状態へ戻ってきた。よって、8日の馬場差は『±0.0秒』で記録している。
【CW/5F66.0秒】
5月8日。一番時計は古馬500万下の
ウスベニノキミ(栗東・
鈴木孝志厩舎)だったが、計時が終わった時に「こんなに出てたの?」と思うくらいのスピード感。貸切のような馬場状態だったことで気分よく走れたのかも知れないが、6F78.7秒は素晴らしく速い。自分の力を出せる状況になれば、すぐにクラスが上がるはず。
調教時間も終盤で追い切った
モズダディー(栗東・
藤岡健一厩舎)。こちらは併せ馬を追いかける内容だったが、ゴール前の伸びは抜群。集中力ある走りを見せており、ここ一連の好調をキープしている印象を受けた。
先週2日の馬場差が「-1.0秒」。今週も馬場状態には大きな変化がない。時計全体の出方に関してもあまり変わりがないので、8日の馬場差は『-1.0秒』で記録している。
【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
今週の芝馬場は先週の半分ほどが追い切り。
藤原英昭厩舎や
友道康夫厩舎が利用しているが、馬場は広い箇所で傷みが目立っており、速い時計が出るような状態ではない。あくまで脚慣らしといった程度の追い切りに適当と思われるような状態。よって、8日の馬場差は『+2.0秒』で記録している。
ポリトラック馬場での追い切り頭数は先週に引き続いて、少なくはない。ただ、20頭ほどで、時計の出方も先週から大きな変化はない。馬場差に関しては、8日が『+0.0秒』で記録している。
※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。
(取材・文:井内利彰)