「
オークス・G1」(19日、東京)
姉のためにも、3歳女王の座をもぎ取ってみせる-。
阪神JF2着、
桜花賞3着。あと一歩のところで悔し涙を流してきた
クロノジェネシス。デビューからコンビを組む
北村友一騎手(32)=栗東・フリー=にとっても、初のクラシック制覇が懸かる一戦。その熱い思いは今、最高潮へと達してきた。
勝てば12年ぶりに、きょうだい馬による2週連続JRA・G1制覇となる。84年の
グレード制導入後、5例目の快挙へ陣営も大いに勢いをもらった矢先だった。16日に飛び込んできた、半姉
ノームコアの左第1指骨剥離骨折判明のニュース。先週の
ヴィクトリアマイルを1分30秒5という破格の日本レコードで制したが、その代償は大きかった。
当然、北村友の思いも一層強くなる。「デビューから乗せてもらっているし、成長を先生(斉藤崇師)とともに見てきました。この馬で勝ちたいという思いは強いです」とキッパリ。この春、
アルアインと臨んだ
大阪杯で待望のG1ジョッキーにもなった。「状態はすごくいい。瞬発力があるなかで、長くいい脚を使える」と相棒への信頼は厚い。戦線離脱の姉の分まで。切れ味鋭い豪脚で、世代の頂点に立ってみせる。(デイリースポーツ・赤尾慶太)
提供:デイリースポーツ