18日(土曜日)にカナダのウッドバイン競馬場で行われた3歳牝馬のG3セレーネS(AW8.5F)を、日本産馬パワーギャル(牝3、
父エンパイアメーカー)が優勝。重賞初制覇を果たした。
母ナンがG1
デルマーオークス(芝9F)2着馬で、従兄弟にG1エディーリードS(芝9F)勝ち馬ガブリエルチャールズがいるという血統背景を持つ同馬は、新冠のパカパカファームの生産馬。16年のJRHAセレクトセール当歳部門に上場されて1300万円で主取りになった後、北米にわたりマーク・キャッシ厩舎からデビュー。
2歳11月にアケダクトのメイドン(d6.5F)を制し、デビュー2戦目で初勝利を飾ると、今年2月に
オークローンパークのLRマーサ
ワシントンS(d8F)を制し、デビュー4戦目で特別初勝利。重賞初挑戦となった
オークローンパークのG3
ハニービーS(d8.5F)では7着と敗れた後、初のオールウェザー戦となった前走ウッドバインのLRスターシュートS(AW6F)は3着だった。
G3セレーネSでオッズ4.2倍の3番人気に推されたパワーギャルは、道中は3〜4番手で内埒沿いを追走。4コーナーの入り口から鞍上の女性騎手エマ・ジェーン・ウィルソンが仕掛けて直線残り150mで先頭に立つと、最後は1馬身抜けて優勝を飾った。
次走は未定だが、米国のダートのレースも含めて関係者が協議することになりそうだ。
(文:合田直弘)