前走マイラーズCでは10キロ増の馬体重もあり、4着に敗れたインディチャンプ(栗東・音無秀孝厩舎)。前走後は放牧へ出されており、5月11日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。今朝22日は安田記念(6月2日・東京芝1600m)に向けた1週前追い切りを行っている。

　2回目のハローが終了した直後の坂路馬場で、福永祐一騎手が跨ってブラックスピネルとの併せ馬。2馬身ほど追いかけるような形でスタートし、前半はその差を保つような感じで追走していく。

　残り2Fとなったところで前との差を詰めていき、並びかけて追い出されると一気に伸びて相手を突き放した。大きく先着して、時計は4F51.0〜3F37.1〜2F24.1〜1F12.2秒と全体も終いもかなりしっかりした数字となった。

　前走のレース翌週に「次の調整ではしっかりと攻めていく」とコメントしていた音無秀孝調教師だったが、1週前追い切りはそれが形になって表れている。これなら最終追い切りの動きも俄然注目といった感じがする。

(取材・文：井内利彰)