「
日本ダービー・G1」(26日、東京)
初来日から1カ月弱。早くも日本の重賞戦線に欠かせない存在となった。豪州の若武者レーンが、無敗の
皐月賞馬
サートゥルナーリアで頂点をつかむ。
メールドグラースで制した
新潟大賞典を皮切りに、京王杯SCは
タワーオブロンドンでV。続く
ヴィクトリアマイルでは
ノームコアを導き、JRA・G1初制覇を達成した。「乗っている馬の質が高く、いい機会に恵まれている。感謝しています」と笑顔を見せる。
両親とも調教師で、幼い頃から馬は身近な存在だった。まだ25歳だが、騎手としてのキャリアは豊富。ルメールの騎乗停止により続々とチャンスが巡ってきた経緯はあるものの、技術がなければこの好成績は残せない。
パートナーには1週前追い切りに騎乗して感触を確かめた。「パワーを持っている馬で、満足な調教ができました」と手応えをつかむ。舞台は東京芝2400メートル。「競馬をしてみないと分からないけど、心配はしていない。東京は直線が長くてフェアなコースだからね」と相棒の力を信頼している。
今年で86回を数える競馬の祭典。テン乗りでのVは54年
ゴールデンウエーブ以来、達成されておらず、勝てば65年ぶりの快挙だ。「それがプレッシャーになることはない」。自然体で臨む大舞台。この男なら、ジンクスをあっさり打ち破ってくれるかもしれない。
提供:デイリースポーツ