春の東京GIのラストを飾る、上半期のマイル王者決定戦。よく荒れることでも知られるレースだが、今年は果たして。
1.締まったペースになりがち
過去10年の平均前半3Fタイムが34秒0(不良馬場の14年を除く)なのに対し、
マイルCSは34秒5。また、道中で1F12秒台のペースを刻んだケースが
安田記念は2回なのに対し
マイルCSは4回もある。当然コース形態の違いも影響しているだろうが、
安田記念は
マイルCSと比べ締まったペースになりやすい。
2.差し馬が優勢
過去10年の結果を前走の4角通過順位ごと(前走海外組を除く)にまとめてみると、前走4角3番手以内だった馬は複勝率13.5%なのに対し、4〜9番手だった馬は複勝率17.1%、10番手以降だった馬は複勝率26.8%。前走後方からレースを進めていた馬の方が成績が良く、差し馬優勢と見てよいだろう。
3.非サンデー系の台頭
過去10年で馬券になった延べ30頭の内、父が
サンデーサイレンス系だった馬は11頭。これは
マイルCSは17頭、
ヴィクトリアマイル(今年含む)は19頭いることを考えると少ない数字だ。マイルGIの中では非サンデー系の馬が台頭しやすいレースであると言えるだろう。
アーモンドアイは前走
ドバイターフで圧巻の競馬。道中は6番手付近を追走し直線では持ったまま先頭に躍り出た。抜け出したのが早かった分最後は詰め寄られかけたが、危なげない競馬だったと言ってよいだろう。末脚はピカイチで速いペースにも対応可能。死角という死角は見つからない。