6月2日に東京競馬場で行われる
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる5回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で3回の
タニノギムレットが続き、2回が
シンボリクリスエス、
ローエングリン、
スクリーンヒーロー、
キングカメハメハ、
ハーツクライ、
サクラバクシンオー、
マンハッタンカフェとなっている。
ディープインパクト産駒は延べ32頭が出走して「2-1-2-27」複勝率15.6%、複勝回収率76%となっており、出走頭数を考慮すれば単純に上位評価するわけにはいかないだろう。同産駒から連対した3頭(17年1着
サトノアラジン、15年2着
ヴァンセンヌ、11年1着
リアルインパクト)は、いずれも1400m以下の重賞で好走歴があった点に注目してみたい。
今年は
エントシャイデン、ケイアイノーテック、
サングレーザー、
ダノンプレミアムの4頭が出走を予定しているが、上記重賞実績を満たす馬となると
サングレーザー(17年
スワンSなど)しかいないので、上位人気必至の
ダノンプレミアムの結果は気になるところだ。
断然人気が予想される
アーモンドアイ、そして
ステルヴィオは共にマイルG1実績のある
ロードカナロア産駒。同産駒は
安田記念初出走となるものの、父
ロードカナロア自身が13年に同レースを制しているので舞台適性にも不安はなさそうだ。また、
モズアスコット、
サトノアラジンと
Storm Cat内包馬が2連覇していることからも
ロードカナロアは強調しやすく、いまのレコードが連発している東京競馬場の高速馬場適性という意味でもプラスのイメージを持ちやすい。
最後に
安田記念は非
サンデーサイレンス系種牡馬の好走が多く見られるレースでもあるので、上記2頭の
ロードカナロア産駒以外でも
アエロリット、
グァンチャーレ、
サクラアンプルール、
フィアーノロマーノ、
ペルシアンナイト、
モズアスコットには警戒が必要かもしれない。