6月2日に東京競馬場で行われる
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)の舞台となる東京芝1600m。このコースについて解説していく。
向正面直線の右奥からのスタート。いわゆるコーナー2回の「ワンターン」のコースになる。3コーナーまでの距離は550mほど。緩やかな下りからスタートして、3コーナー手前で緩やかに上り、再度3〜4コーナーは下り坂になる。最後の直線は525.9m。残り480m地点から260m地点にかけて、高低差2mの上り坂が待ち構えている。坂を上りきってからはほぼ平坦。
初角まで長いので、基本的に枠の有利不利は少ない。また、外枠の馬が先行争いに加わると、ペースが厳しくなって逃げ、先行馬にとって厳しくなる傾向がある。
安田記念は3回東京開催の2日目。3回東京は前半4日間をCコース、後半4日間をDコースで行う。前開催の2回東京は、前半6日間をAコース、7〜10日目をBコース、11、12日をCコースで施行された。つまり
安田記念は連続開催の14日目であり、Cコース使用4日目ということになる。
しかしご存知の通り、2回東京開催は
ヴィクトリアマイルで1.30.5のレコードが記録され、
オークス・ダービーとも2分22秒台で決着したように、かなりの高速馬場となっている。昨年の
安田記念が1.31.3だったので、ペース次第では1分30秒台の決着も十分にあるだろう。
上がり最速馬が5年連続で馬券絡みを果たしており、決め手があれば馬券圏内までしっかりと届く。その一方で、昨年は
アエロリットから3番手から2着、その前の2年は連続で
ロゴタイプが逃げ粘っており、先行勢からも目が離せない。先週はCコース替わりの影響からか内が恵まれる傾向が強かったため、一層の警戒が必要だ。