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【日本ダービー】元気が有り余るロジャーバローズ、秋に期待メイショウテンゲン/ねぇさんのトレセン密着

  • 2019年05月30日(木) 20時00分
 ニュースでもお伝えしたのですが、ダービー馬となったロジャーバローズが30日朝、ノーザンファームしがらきへ放牧に行きました。

 その様子を、できれば出発の馬運車に乗り込む姿を撮影したくて、出発予定の時間帯に角居厩舎近辺で待っていたところ…。馬房からロケットスタートを切る勢いで、飛び出るようにダービー馬が登場しました(苦笑)。

 ダービーが終わった後は当然ながらレースに向けて鍛えるような調教はしません。担当の米林助手いわく「元気が有り余っていた」そうです。ホント、元気すぎて放馬したらどうしよう!?というくらい威勢が良かった。

 しばし歩かせてロジャーバローズの昂る気持ちをなだめた後、無事、馬運車に収まって去っていく姿にどれだけホッとしたことか(笑)。

 でも、見方を変えれば、あれだけのパフォーマンスを見せたあとでもニュースに掲載した写真を見ていただければわかるとおり、体がしぼんだ印象はないし心身ともに元気なのですから。タフさが要求される海外遠征もこなしてくれるのではないか、と思います。

 ちなみに角居厩舎ではここ数年、スタッフが交代で1か月ほどフランスに研修に行く試みも行われていました。この秋はそういった密かな準備が花開くチャンスが訪れるかもしれませんね。

 さて、このコーナーで何度も登場してくれているメイショウテンゲンですが、ダービーでは10着に終わるも収穫は少なからずあったようです。

「まず、ゲートをすんなり出てくれた。道中はしっかり折り合って終いはまっすぐ伸びてくれた。弥生賞を勝った重賞勝ち馬だけど、これまで競馬では最後の直線をまっすぐ走ったことがなかったからね。現時点なりに仕上がっていたけれど、ひと夏超えた秋以降はもっと馬が成長して良くなっているはず。菊花賞へ期待したいね」と担当の土屋助手。

 実はテンゲンくん、昨年の秋ずっと厩舎にいたため、この夏は放牧初体験の予定。顔はずっと可愛く子供っぽいままなんですけど、秋になったら少しは大人びているのかしら?数か月後の再会が楽しみです。

(取材・文:花岡貴子)

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