「
安田記念・G1」(2日、東京)
マイル界に新星が誕生した。G1初挑戦の
インディチャンプがゴール前で抜け出して、1分30秒9のレースレコードで頂点に立った。逃げ粘った
アエロリットは2年連続の2着。2強対決と注目を集めた
アーモンドアイと
ダノンプレミアムはスタート直後の不利もあり、3、16着に終わった。
4番人気の
インディチャンプが大金星を挙げた。スタートはもうひとつも、二の脚の速さを生かして道中は4、5番手の内でロスなく追走。直線でタイミング良く外に持ち出すと、逃げる
アエロリットを目標に力強く伸びて、最後は首差かわしてG1タイトルを手にした。
アーモンドアイ、
ダノンプレミアムの2強ムードを吹き飛ばす快勝劇。今回で6戦連続の騎乗となった福永は「返し馬から状態の良さがはっきり伝わってきた。期待以上に馬が応えてくれたし、G1ウイナーにふさわしい、立派な走りでした」と、してやったりの表情。「相当強力なメンバーだったけど、自分がしっかり乗ればと考えていた。不思議なぐらい冷静に騎乗できた」と満足げに振り返った。音無師も「これだけの強敵相手だから勝つまでは思っていなかった。めちゃくちゃうれしい」と喜びを爆発させた。
レース後は東京競馬場から直接、福島県のノーザンファーム天栄に放牧へ。
ブリーダーズカップマイル・米G1(11月2日・サンタ
アニタ)の優先出走権を手にし、今後は海外遠征も視野に入れながら、マイルCS・G1(11月17日・京都)との2択になりそうだ。指揮官は「ローテはまだどちらとも言えない。全てはオーナーサイドと話し合ってから」と前を置きしつつ、「距離はマイルにこだわっていきたい。これからもっと成長する馬だと思う。秋にはもっと強くなった
インディチャンプをお見せしたい」と大きな期待をかけていた。
提供:デイリースポーツ