前走後、吉澤ステーブルWESTでのリフレッシュ放牧を挟んで、5月21日に栗東へ帰厩した
キセキ(栗東・角居勝彦厩舎)。
宝塚記念(6月23日・阪神芝2200m)に向けて調整中だが、今朝5日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。
先週と同じく、1回目のハローが終了したCWコースで、馬の少なくなった時間帯を見計らって入場。それでも1頭、2頭は追い切りを行っていて、歩かせているタイミングで後方から追い切りが迫ってきた時に少しだけチャカつく仕草を見せた。だが、これは当然のことで、以前の
キセキならここでテンションが上がっていただろう。
そんなこともなく、自分のペースを保ちながら、キャンターで2コーナーから向正面へと入っていく。弾むような走りは先週と同じ。先週は3コーナーでぐんと加速しそうな雰囲気があって、それを抑えるシーンがあったが、今週はそこまで行きそうな雰囲気はない。
だからといってスピードに乗っていないわけではなく、自然と加速していく感じ。そこからゴール過ぎまでは見ていて、本当に気持ちいいくらいの走りっぷり。時計は6F89.7〜5F69.6〜4F54.4〜3F39.6〜1F11.9秒と先週よりも遅くなったが、ゴールを過ぎてからのスピード感も抜群だったので、数字だけでは分からない良さが見られた追い切り。レースに向かって、確実に上昇しているといった感じがする。
(取材・文:井内利彰)