「
エプソムC・G3」(9日、東京)
王道を歩み続けた実力を誇示する。昨年は
大阪杯、ジャパンCで5着とG1戦線で健闘した
ミッキースワローが5日、美浦Wで機敏な動きを披露。休み明けの前走2着を叩き、着実に上昇気流に乗っている。一方、栗東CWではリステッド競走2連勝中の
ソーグリッタリングが、ラスト1F11秒6の切れ味を見せ、充実ぶりをアピールした。
長めから乗って滑空態勢を整えた。
ミッキースワローはいつもと同じく菊沢師がまたがり、美浦Wをゆっくりと発進。序盤から向正面にかけては頭の高い走りが目に付いたが、直線を向いてからはスムーズに加速した。
前を走っていた僚馬
プリモスペード(3歳未勝利)に内から並びかけると、瞬時に
ギアチェンジ。弾むようなフットワークで、あっさりとパス。悠々と6F86秒5-40秒8-12秒3をマークした。
菊沢師は「しまいだけです。いい感じだったね。楽というか、メリハリがついて弾んでいた」と好感触を伝える。前走の
新潟大賞典は、勝ち馬より3・5キロも重い57・5キロのトップハンデを背負いながら、小差2着に奮闘した。「力のあるところを見せてくれた。この中間は短期放牧に出して、前回よりも全体的に良くなっている」と順調な良化ぶりに目を細めた。
どうしても出脚がつかない一方で、末脚の破壊力はメンバー屈指のものがある。指揮官は「不器用でスタート後の加速に時間がかかってしまう。周りがクラウチングスタートで、こっちは立ったまま発進するような感じだからね」と苦笑いを浮かべつつも、「それでも、しまいの脚はしっかりしているから」と直線の強襲劇に期待を寄せた。
週末は雨予報も出ているが、トレーナーは「高速馬場になるよりはいい。外差し(馬場)になるなら」とむしろプラスに捉えている。まだまだ進化途上の5歳春。17年
セントライト記念以来となる、重賞2勝目をつかむ準備はできている。
提供:デイリースポーツ