ダノンプレミアムは
安田記念の後、栗東トレセンに戻ってきています。
そして、この写真のとおり、馬場にも出てきています。もともと、レース出走後もしばらく厩舎において状態を見極めてから放牧に出すのが中内田流。先日の
リアアメリアもそうでした。
でも、その流儀は決して多数派ではありません。だから、そんな未だ夏休みに出ていない
ダノンプレミアムの姿を見て「え!?と二度見される」(片山助手)ことは少なくないそうです。
「元気にしています。だからこそ、ある程度の運動量をこなしていないと馬が逆にストレスを抱えてしまいます」
直近で出走予定のレースはないので、馬場に出ての適度な運動はいいストレス発散になりますよね。ほどよく体調を整えたあとに放牧に出て秋競馬を目指すことになる見込みです。
また、あの強さを見たいですね!
今週日曜の阪神のメインSは
米子S。中内田厩舎の
オールフォーラヴが出走を予定しています。
「前走は前が流れて後ろから差せる展開にはまったのもよかったですね。以前から期待していた馬ですが、ようやくここにきて
オールフォーラヴの
スタイルが出来てきたと思います」
クラシックシーズンはどうしてもその日程にあわせて仕上げていかなければいけません。そういったスケジューリングがプラスにならない馬もいます。
「いまでは状態が仕上がったらレースに向かうイメージですね」
でも、これこそが中内田厩舎の得意とするところ。先述の
ダノンプレミアムや新馬たちもそうですが「あくまでも馬の状態、馬の仕上がりをみてからレースを決定する流れ」は馬のためにもいいこと。このあたりはホントぶれていないですし、すごいと思います。
オールフォーラヴは最近では「ムキになって走らないようになってきた」のだそうです。これはレースを組み立てる上で大きなプラス材料となることでしょう。
「自在性があるので、前が遅かったら自分でペースをつくればいいですしね。この馬らしい競馬をしてくれればと思います」
(取材・文:花岡貴子)