23日に阪神競馬場で行われる
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる7回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で5回の
ステイゴールドが続き、4回が
キングカメハメハとなっている。なお、勝利数で見れば
ステイゴールドが5勝、
キングカメハメハが2勝、
ディープインパクトが1勝となり、種牡馬ごとに好走の意味合いも変わりそうだ。
ステイゴールド産駒は延べ14頭が出走して「5-0-0-9」、勝つか負けるかハッキリした成績となっているので、馬券的には狙いやすい印象を受ける。今年は
エタリオウ、
ショウナンバッハ、
スティッフェリオの3頭が出走予定。
キングカメハメハ産駒は延べ20頭が出走して「2-2-0-16」、昨年は同産駒の
ミッキーロケットが7人気で勝利していたが、15年の勝ち馬
ラブリーデイも6人気と人気薄だった。今年は
レイデオロが出走を予定しているが、同産駒である
ドゥラメンテ(16年1人気2着)と同様に
ドバイシーマクラシックからのローテーションとなる。
ディープインパクト産駒は延べ23頭が出走して「1-2-4-16」、同産駒は牡馬「0-1-0-10」、牝馬「1-1-4-6」と牝馬優勢の傾向も興味深い。今年は
アルアイン、
マカヒキの牡馬2頭が出走予定。牡馬として13年
ダノンバラード(5人気2着)以来の好走を果たせるかにも注目だ。
ハーツクライ産駒は延べ12頭が出走して「0-1-0-11」、上位人気に推されることも少なくないが、唯一の好走は14年2着の
カレンミロティックで9人気と低評価だった。また、同産駒の大半は
天皇賞(春)からの距離短縮となるが、同馬は
鳴尾記念からの距離延長で結果を残している。今年は
スワーヴリチャードと
リスグラシューの2頭が参戦予定。
最後に上位人気と目される
キセキは
ルーラーシップ産駒。
ルーラーシップや
ドゥラメンテなど、
宝塚記念では
エアグルーヴに所縁ある血統の惜敗が続く。そういった背景からも
キセキに掛かる期待は大きいだろう。